カネマリズム
野球部の連中にはもう伝えたが、実はいまわたくしカネマルは北京に来ている。
というのも先日、星野ジャパンが韓国戦に破れたあと、星野監督から直々に、『本選で再び韓国と当たる可能性がある。アンダースロー対策として君に一役買ってほしい。』と連絡があったのだ。
僕も一応男だ。というかある意味男すぎるほど男だ。即答した。『ラジャー。』
おととい北京入りしたのだが、早速青木、森野、新井といった星野ジャパンの中軸を相手に投げさせられた。
最初のほうはさすがのきんちゃんも緊張してコントロールが定まらなかった。あちらこちらに散らばるボールを見て、星野監督がニコニコしながら野次ってきた。
『おいおい、キャッチャーの練習じゃないんだぜo(^-^)o』
青木も苦笑いしながら優しい言葉をかけてくれた。。
『緊張することないよ。ぶつけるくらいの気持ちで思い切り投げてくれ(^O^)』
和やかな空気が球場を包んでいた。
50球を越えるまでは。
青木は20球を越えた辺りでバットを持ってベンチに帰ってしまった。
気を使って打席に入った森野も、40球を越えた辺りでベンチに帰ってしまった。
新井も『選球眼の練習に…』とか言って打席に入ってくれたのだが、3発ほどぶつけたところでバットを真っ二つに折り、帰ってしまった。
最悪の雰囲気だったらしいが、マウンドがきれいで気持ち良かったので、それから150球ほど投げ込んだった。
キャッチャーの人が機嫌悪かったけどなんでだろう?ま、いっか。
よく分からないがさっき関係者の人に往復の飛行機代をもらった。『お疲れさま。』っていってたけど、あんな感じでよかったのかな。
明日シンクロでも見て日本に帰ろうと思う。